第8章 樹木の果実: 果樹の仕立て法

第8章 樹木の果実  TREE FRUIT



ఔ 果樹の仕立て法  TREE SHAPES ఔ




 果樹はほぼあらゆる好みの形に仕立てることができます。いくつかの基本をマスターすれば、剪定は難しいことではなく、定期的な剪定をすることで収量を増やすことができます。装飾的菜園ではできるだけ狭いスペースで最大の収穫ができて、しかも一年中見栄えのする果樹にしようとみんな考えるでしょう。これはとてもむずかしい注文のように聞こえるかもしれませんが、実は大変単純です。最終的にはよく果樹が育ち、春の花、夏の緑、そして秋の果実という美しい色彩が毎年みられるようにするのです。

コルドン仕立て Cordons: 
これを最初に選んだのは、コルドン仕立てのリンゴや洋ナシの剪定をマスターすれば、他のすべての仕立ての剪定もマスターすることになるからです。コルドンは基本的には単一の幹からなり、ふつう地面と45度の角度で斜めに育て、その側枝を短く残して毎年夏に選定します。
 フェンスや壁に、あるいは支柱とワイヤーで誘引して、果樹の間隔は75cmぐらい空けるようにようにします。




ファン(扇形)仕立て Fans: いろいろな種類の果樹を育てるのにとても人気のある仕立て法です(第1章の果実の魅力的な栽培の項を参照)。すでに誘引がされている苗木も購入でき、そのほうが最初の仕立て始めに立ち往生してしまうことがないのでお勧めです。支柱やフェンス、壁などに固定された針金に誘引します。この仕立て法はとても魅力的な方法で、しかもボーダーでほとんどスペースを要しません。植え付けの間隔は3~3.6メートルぐらいにします。


エスパリエ仕立て Espaliers: ファン仕立てによく似ていますが、枝が何段も水平に誘引されます。魅力的でスペースをとらない方法で、リンゴや洋ナシに最適です。植え付けの間隔は3~3.6メートルです。


ステップオーバー仕立て Step-overs: 垣根仕立ての枝が一段のもので、高さは地面から23cmほどにして園路や花壇の縁取りにすると魅力的でスペースもとらず簡単です。植え付けの間隔は3メートルぐらいにします。


ピラー仕立て Pillars: 今のところリンゴだけの仕立て法です。一本の幹から短い側枝を出す新しいタイプのリンゴの品種がつくられてきています。まっすぐな柱(ピラー)状で、60cmほどの間隔で植え付けることもできます。かなり限られた用途ですが、とても狭い庭には重要です。





ロリポップ仕立て Lollipops: これは私の「発明」で、二つの丸い輪のまわりに誘引してきれいなボール型の頭を作るものです。その4つの枝は剪定して魅力的なフォーマルな形にします。ロリポップは果樹の多能性を明らかにしてくれます。


 以上のすべての仕立て方がすべての果樹に向くわけではありません。それぞれの仕立て法に薦められる果樹種で利用するのがベストです。リンゴや洋ナシがもっとも容易な果樹ですから、この両者にスペースを割り当てるときには多かれ少なかれどこに植えてもこの両者なら大丈夫であることを覚えておいてください。


 自立する果樹を育てることは私は勧めなかったことに注意です。スペースが限られた庭では理想的な植物ではないので私はこの項では除外したのです。どの果樹の本にも育て方は書いてあります。






支柱 Supports




 フェンスにワイヤーを固定するのは問題ありません。柱にステープルを打ってその中にワイヤーを通せばよいのです。地面から60cmの高さから30㎝ごとにフェンスの一番上までワイヤーを横に張ります。オーナメンタルなつる性植物に使うだけでなく、四角のメッシュにするために垂直のワイヤーを固定するのにも使用します。

 煉瓦や石の壁にワイヤーを固定するのは少し努力が必要です。「ヒートン」はねじの頭のところが金属の輪になっていて、モルタルにねじ込んで、穴にワイヤーを通します。およそ180cmごとに必要です。この方法は古いモルタルに限られ、新しい家ではコンクリート用のドリルで穴を開ける必要があります。プラグを差し込んで強いフックをねじ込みます。そして木の小割りを固定して、その上にステープルでワイヤーを固定します。


 樹皮を痛めないために、木を直接ワイヤーに結びつけないようにします。固定したい場所のワイヤーに竹の棒を取り付けて、そこにやわらかい紐(ナイロン製の糸は樹皮に食い込みます)で木を固定します。


 杭とワイヤーを使う場合は強い杭が必要で、できれば防腐処理された長さ2.4メートルぐらいの杭が良いでしょう。約45cmぐらい地中に打ち込み、両端の杭には突っ張りをつけます。途中の杭はおよそ2.7メートル毎に立てます。ワイヤーはステープルで杭に固定します。


 ステップオーバー仕立てのための支柱は簡単で、地面から約23cmの高さに1本だけワイヤーを設置します。


 ロリポップ仕立ては自立ですが、輪が木を支えるので支柱は不要です。この仕立てはリンゴと洋ナシに限ります(支えの作り方はこの後のリンゴの剪定の項を参照)。