第3章 庭づくりと栽培: コールドフレームづくり



第3章 庭づくりと栽培 Construction and Cultivation 


ఔ コールドフレームづくり MAKING A COLD FRAME ఔ



 装飾的菜園ではコールドフレームは単なる贅沢品ではありません。是非使うべきですし、一年を通じてとても生産に役立ちます。

 コールドフレームのシーズンは、温室育ちの花や野菜の苗を低い外気温に慣れさせる作業から始まります。苗が低温でショックをうけて成長が遅れてしまうのを防ぐために行う大切な作業です。そのあとは、ナス、ズッキーニ、メロン、トマトなどを植付けたり、秋にはカリフラワーやキャベツの苗を育てたり、ニンジン、レタス、ホウレンソウなどを次の年の最初の収穫のために育てたりします。

 もし加温できれば、種まきや挿し木での育苗を倍増することもでき、とても早い時期から野菜を育て始めることもできます。


フレームのつくり方 Making the frame

 自分でコールドフレームをつくる際には木をつかうと容易で見た目も魅力的です。古材を使えば安くつくれます。床材が理想的で、解体業者から比較的容易に入手できることが多いようです。

 板は2.5×4cmの太さの屋根用のラス材を使って固定します。このラス材は最初から防腐処理がしてあって、安いという利点があります。

 天板に使う材料はいくつかの選択肢があります。屋根用のラス材をL字型の金属ブラケットで固定して枠をつくり、硬質のポリ塩化ビニールの薄い板を張ることもできます。これを箱の後ろに蝶番で固定します。もう一つの方法は、プラスチックの波板を使う方法で、軟らかいため金釘を打てますから作業は簡単です。欠点は透明ではなく白いことで、光は通しますが見た目はあまり魅力的ではありません。

 理想的にはポリカーボネートの板を使います。透明で見た目もよく、しかもとても丈夫です。実際、これだと木枠は必要ないほどです。ポリカーボネートのボードを切って、蝶番をボルトで固定します。これを二重にすれば完璧にしっかりします。




加温 Heating

 もしフレームを加温するつもりなら、方法はいくつかあります。電気加温マットを購入することもできます。これはフレームにのせたポリスチレンの上に加温マットが載っていて強力なポリエチレンフィルムと、さらにその上のフェルト状のマットで包まれたものです。あるいは、コールドフレーム用のチューブ状のヒーターも販売されています。

 もう一つの方法として、温床によるお金のかからない加温があります。これは新鮮な馬糞を1mほどの高さに積み上げて、その上に15cmほどの土をかぶせたものです。きれいに山積みするだけでも結構ですし、可能なら収納する木製の囲いをつくると良いでしょう。古い枕木を切って新しい木材を使うより1/4ぐらいの費用で囲い用の板をつくっているのを見たことがあります。囲い用の板は少しずつはずせるようにしておく必要があります。なぜなら、馬糞の山はシーズンが終る頃には高さが1/3ぐらいまで低くなってしまうからです。