第3章 庭づくりと栽培: パーゴラ


第3章 庭づくりと栽培 Construction and Cultivation 


ఔ パーゴラ PERGOLAS ఔ



 アーバー(ドーム型アーチ)と同じく、パーゴラもすぐに庭に庭に高さを加えてつる性の植物が繁茂する場所を提供してくれます。花を咲かせる植物のほか、つる性の野菜や果樹も育てることができ、夏には楽しい日陰をつくってくれます。

 パーゴラは伝統的にはレンガ製の支柱の上に太い木をわたす構造で、広い庭園によく似合いますが、狭い庭には大きすぎます。どんな構造物でも庭の広さに応じてサイズを変えたほうが明らかに見た目がよくなりますから、狭い庭ではレンガの変わりに木材の支柱を使ったほうがよいでしょう。

 すでに木材が切ってあって組み立てるだけのキットも売られていますし、材料から自作してもそれほど節約にはなりませんので、もし違ったデザインにしたいとか、ふるい材木が手に入るとかがなければ、キットを買ったほうがよいかも知れません。どちらにするにせよ、アーバーの作製でも書いているように、金属製のソケットを使って柱は立てるようにしてください。そうすれば柱の下から腐ってくるのを避けられます。地中に丸太の支柱を立てて使ってはいけません。ガーデンセンターでよく売られているカラマツやマツの支柱はせいぜい数年しか持ちません。いったんパーゴラが植物に覆われてしまうと、腐った支柱だけを交換するのはとても難しくなります。

 支柱には7.5×7.5×225cmの木材を使いますが、できるだけ防腐処理済みのものにします。少し高いですがその甲斐はあります。園路のまたいで2~3m離れた位置で金属製のソケットを設置します。園路がカーブしている場合は、支柱と支柱の間隔を少しずつ変える必要があります。パーゴラの横木と園路が常に直角になるようにします。

 支柱の上に太さが7.5×4cmの横木を置いて木ネジまたは六角ネジで支柱に固定します。

 たいていのパーゴラのキットは横木に切れ込みがあり、支柱の上に切れ込みを合わせて載せると、後はドリルで穴をあけてから木ネジをねじ込めばしっかり固定されます。しかし、パーゴラの幅が決まっているために不便なこともあります。私の庭ではこの幅では大きすぎましたから、キットとほぼ同じデザインですが自作しました。もしあなたがあまり木工が得意でないのなら、もっと簡単な方法があります。

 図の右側に示しているように横木をカットし、切れ込みは少し難しいので入れずに支柱の上に単純に載せます。そしてL字型の金属ブラケットで固定するのです。