第9章 ソフトフルーツなど: (13) メロン

第9章 ソフトフルーツなど  SOFT FRUIT - AND SOME OTHERS



ఔ メロン MELONS ఔ



 メロンは温室、またはホットベッド(第3章のコールドフレームづくりの項を参照)で加温したコールドフレームで育てる必要があります。メロンはたくさんの実をつけてくれ、栽培条件はトマトと同じですから、温室で育てるのが最適です。キュウリにも似ていますが、水が少なくて済み、水はけのよい湿度の低い条件を好みます。装飾的菜園では他のものと一緒に育てやすい小さな実がたくさんつくタイプの品種がベストです。


品種 Varieties


 'Sweetheart'は小型の品種で黄色い果肉のおいしい実をつけます。

 'Ogen'は果肉は緑色で表面にはかすかに網目がかかります。とても良い際立った味がします。


育成 Raising


 3月か4月に温度21℃ぐらいで7.5cmのポットに種まき用土をいれて2粒ずつ種をまきます。発芽したら強いほうの苗を残して間引きします。最終的に23cmの鉢に植えられるようになるまで、次のサイズのポットに移植して育てます。培養土で問題ありませんが、水のやりすぎには注意です。

手入れ Cultivation


 支柱あるいは屋根のワイヤーに結んだ紐に定期的に誘引します。コールドフレームでは枝は土の上を這わせてもよいですが、温室での栽培と同じように剪定をします。苗が成長してきたら側枝は2枚葉を残して切ります。鉢に植えて6週間経ってからは、水やりのたびに液肥を与えます。花が咲いたら雄花の花びらをはずして雄しべを雌花に押し付けて受粉をします。雌花にはその付け根の部分に小さな果実のもとがついています。一本に実は4~6個をつけるようにします。実がついたら、主枝の先端は切ってもかまいません。

収穫 Harvesting


 いつ熟して収穫ができるかは、温室の中に満ちてくる芳香で判断できます。果実の花がついていたところを押してみると軟らかくなります。そうなれば収穫です。地面に直接実が接している場合は実が痛まないように下に石板や板を敷くとよいでしょう。収穫したらすぐに食べましょう。