第10章 害虫、雑草、病気の管理: 雑草の管理

第10章 害虫、雑草、病気の管理 CONTROL OF PESTS, WEEDS AND DISEASES


ఔ 雑草の管理 CONTROLLING WEEDS ఔ



 オーガニックな除草剤はありませんが、人は生まれつき草を引き抜く手を授かっていますし、広いところならホー(除草器)を使えます。この庭では何年か経てば雑草にひどく悩まされることはありません。というのは、この庭では植物をとても密集して植えますから雑草が生えるスペースが限られるからです。しかし、庭をつくった当初は雑草をしっかり管理しなくてはなりません。

 草むしりやホーを使うのは、まだ雑草が小さいうちにします。大きくなるまで待ってはいけません。また種を作らせないようにしないと問題が何百倍にもなってしまいます。ホーはできれば天気がよくて乾いているときにやります。もしオランダ式ホーが使えるなら、通路に立ってやるようにします。広いところならホーで除草したところの雑草を踏みつけて根を土に戻さないように後ろに後戻りしながらやります。

 植えっぱなしにするところにバークチップでマルチングすると草取りが軽減できます。バークチップを7.5cmぐらいの厚みで敷くと大変有効な雑草対策になります。剪定枝を小さく砕いたものもシュレッダーをもし購入すればただで雑草対策に使えます。

雑草の生えた新しい庭の場合には、まずその対処からスタートしましょう。少なくとも最初の年はジャガイモのような作物を栽培することでも可能です。植え付ける時に土の準備をして耕し、収穫の時に掘り出しますからすぐれた雑草の対策法です。ジャガイモは勢いよく成長する作物の隙間も葉が覆って日光をさえぎり、雑草の成長を抑えます。

 もう一つの方法は黒いビニールのマルチを敷き詰めて、作物を作る所だけ切れ目を入れます。どんな植物でも日光をさえぎれば枯れてしまいます。